2023年4月19日水曜日

コラム『ココロとカラダの薬箱』第9回

 岩槻の情報紙「ら・みやび」

NO.648より転載

親の"良い汗" "悪い汗"のかき方


 時々子育て中の父母から

「社会性のある子どもに育つためには何が大切か」

と尋ねられることがある。

その際に古い友人の十八番

「我が子のために良い汗をかくこと」

を引用して話すことがある。

ここで言う良い汗とは、

第一に「子どものことをわかってあげること」

第二に「親が子どものモデルになること」

第三に「親子で一緒に楽しむこと」

親が子どもの気持ちをわかってあげるのは当たり前のこと。

しかし、子どもの波長に合わせるのは案外難しい。

どうしても親の気持ち、

視点で子どもを見てしまうからです。



 








 次の「モデルになる」ことですが、

親が口で言うだけではなく子どもに

「よい手本」を見せるということです。

何やっているの早く片付けなさいと

「叱るだけではだめ」です。

苛立ち、叱りながら「一方的に片づけてしまう」

これもダメです。先ずは、親が子に

「よい見本」をやって見せる。

そして、子どもに実際にやらせる。

親子で一緒にやってみるのもよい。

最後によくできたねと褒める。

子どもを叱る前に親として、

すべきことは何かが大切です。










 しかし、毎回このような悠長なことができるわけがない。

毎日、毎朝大忙しの戦争さながらの母親たちです。

理想と現実は大違いです。それを分かったうえでの話です。

最初の子どもの波長に合わせるのは難しい。

どうしても親の気持ちが優先されると言いました。

ここが問題なのです。

「わかってはいてもできない」のが現実です。

だからこそ3回に一回、5回に一回頑張って試してください。

良く世間では、子どもを見れば親が分かると言います。

子どもは知らず知らずのうちに良いことも悪いことも

親の真似をしています。

「親子で一緒に楽しむこと」は次回にします。

NPO法人親子ふれあい教育研究所代表・藤野信行(元大学教授 心理学)


お問合せ

info@ofkk.or.jp


NPO法人親子ふれあい教育研究所の
ホームページ






0 件のコメント:

コメントを投稿