2024年7月18日木曜日

コラム『ココロとカラダの薬箱』第22回

 岩槻の情報紙「ら・みやび」

NO.661より転載

25年周期の心理学ブーム」



最近、心理学に関心が集まっているようです。

どうも25年周期で心理学ブームが起きています。

私が学生時代の1970年代も心理学ブームでした。

授業料値上げ反対、日米安保反対と学生運動が激しかった時代です。













それから25年後2000年代初頭は長引く経済不況のために

中高齢者のリストラ、若者の就職難が続きました。

さらに25年後の現在です。

地球規模の環境異変。

半世紀ぶりの円安と物価高、そして、経済格差と貧困問題など昔に

タイムスリップした感があります。

確かに社会が混とんとした時代になると、

心理学ブームが起きるようです。



今から24年前の2000年に

一般書として始めて出したのが

『ボランティアのための福祉心理学(NHK出版)』です。

専門書ではない。ネーミングが固いと編集者から

言われたことを思い出しました。













その中でEQ(こころの知能指数)について触れています。

私たちはIQ(知能指数)についてはよく知っている。

バブル経済華やかな時代には、幼児を対象に

「IQ」を高める為の英才教育が盛んでした。

IQが高いことが優秀とされてきたからなおさらです。











しかし、EQとなると勝手が違う。

EQはゴールマンが提唱した「思いやり・協力・調和」のことで

「こころの知能指数」と呼ばれている。

IQは頭の知能指数、EQはこころの知能指数と言うわけです。


このブームが25年前に起きました。

その背景には、幼児や老人への虐待、学校における

いじめや多発する凶悪犯罪など、

従来の日本では考えられない深刻な事態が生じていました。

世界でも類を見ない凶悪犯罪「オウムのサリン事件」が

この時代に起きました。

サリンを起こした当事者は、

医師や弁護士を始め多くが高学歴者であったことから

学歴偏重に警鐘が鳴らされた。

そこで先ほどから申し上げている「EQ」への

関心が一気に高まったわけです。

なんとなく現在の世相に似ていませんか。この続きは次号とします。









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